元うつ病アラサーオタク女の記録

読書記録 筋トレ・健康について 大きい胸のファッションについて など 

近況と読書記録「結婚不要社会」

 どうも。おかかです。

無事社会人2週目を終えることができて少しほっとしています。

体調不良でしばらくニートだったので、社会復帰して体力が続くか不安な所もあったのですが、今のところ特に問題なく。

結局、前職の環境が地獄すぎて毎日行く度に精神力を削られ、夜眠れないから余計に朝が辛くて・・・というループだったんですね。

大きなストレスがなければ充分一日動けるとわかったので、自分を責めすぎるのはやはり良くないなーと実感してます。

ストレスを自覚するまで、なんで動けないのか、って自分を責めて余計にしんどくなってたのでね・・・。

新型コロナウイルスの影響で、工場見学や研修が一部中止(延期?)になったりと平時通りの研修スケジュールではないようですが、あまり神経質になりすぎずまったり頑張っていきたいですー。

メラトニンが無いと眠れないのは、まだ身体が戻ってないなー、という気がして気になるところです。

一年くらいは行くだけで緊張すると思うので、まあ眠れないのもしょうがないかなという気持ちでドーピングしていこうかな、と(笑)

気負いすぎて前職は失敗したなーと思うので、今回は良い意味で職場とは少し距離を置いて、長く付き合っていけるようにしたいですね。

 

あと、通勤が一時間程度あるので、読書が捗りますねー!これは嬉しい!

私は隙間時間にあれこれ(英語の勉強とか、読書とか、音楽、ラジオ、ポッドキャストなどなど)するのが大好きなので、電車通勤は昔から全く苦にならないです。むしろ嬉しい(笑)まとまった時間あると、なんかだらけちゃうので・・・。むしろ細切れ時間があるほうが有意義に動ける・・・。

前職は近いところに住みすぎて(徒歩圏内)、プライベートが侵されてしまった気がするし。私は電車やバスといった気持ちを切り替える手段が必要なタイプの人間な気がします。

駅前で予約図書が受け取れるのも捗りポイント激UPです。仕事帰りに本PUできるの最高!

んでんでんでー、そんな感じで最近の通勤中、読んだのはこれ。

結婚不要社会 (朝日新書)

結婚不要社会 (朝日新書)

  • 作者:山田 昌弘
  • 発売日: 2019/05/14
  • メディア: 新書
 

 筆者の山田さん、「パラサイトシングル」とか「婚活」とかの言葉を広めた人だとかなんとか。有名人じゃーん

現代社会問題について、色々な本を出されてるんですね。

そういう方が分析する、現代の結婚とは・・・!?という本。

流れとしては、

まず一章で現状を軽く解説。

第1章 結婚困難社会 ー結婚をめぐる日本の現状ー

という表題で、現代は、一昔前の「いつでも結婚できる」から、「なかなか結婚できない」社会へと変わり、人々の認識もそう変わったということ。

しかし、「結婚後は夫の収入で生活する」から「結婚相手の収入は多い方がいい」といいう意識は一昔前から変わらなかった。だから婚活等をして、結婚のためにがんばらないといけないし、非正規労働者の増加で結婚できない人が増えている。と語る。

2章~5章では、結婚とは何かから始まり、歴史的経緯から結婚制度がどのように変化してきたかを追う。

第2章では、そもそも結婚とは?形態、定義、始まり、社会的役割、効果について。

第3章は、近代社会と結婚、という表題で、前近代社会の結婚から、近代社会の結婚がどう変化したのか、について。西洋の話が中心、かな。

第4章では、日本の近代的結婚(明治以降)が3章の西欧社会の近代化の影響を受けて、どうなったか。

第5章では、4章のような近代的結婚が崩壊した現代の結婚について。

6章では、筆者の言う「結婚困難社会」はなぜ起こるのか、日本の結婚の未来はどうなるのかーといった内容になります。

流れがわかりやすくて読みやすい本でした。

最初に結論→そこに至るまでの論理的説明、考察→もう一回結論→これからを語る

みたいな文章構造って英語論文っぽくて読みやすいですよねー。

新書はサクサク読めるのが良いところなので、他の人もこの筆者みたいにしっかりフォーマットに沿ってほしい(笑)

 

といっても内容はそこまで目新しいこともなく、まぁそうでしょうね、と思いながら読むような内容です。

ぼんやりとした理解を、言語化してくれたのは良いんですが・・・。いまいち、内容が薄いというか。新書に期待しすぎかもしれないけど。

 

言語化してくれて良かったPOINT

  • 今の日本は、制度的・意識的に結婚不可欠社会(=結婚しないと、生活上・心理上とても生きにくくなる)のに、結婚したくてもできなくなっている。結婚困難社会である。
    その理由としては、近代的結婚を人々の意識はひきずっているけど、現実的に無理になってきたから。
  • 近代的結婚って?
    経済的な充足と、承認的な充足両方を結婚で満たす結婚スタイルのこと。
    前近代だと、結婚は家や家業のためにするもの。承認的な充足は地域のコミュニティや伝統的宗教、愛人で埋めるものだった。
    近代になると、アイデンティティは自動的に保証されず、自分で自分を承認してくれる相手を見つけないといけなくなった。
  • 結婚への意識は近代のまま(経済と承認(=お互い愛せるかどうか))だけど、経済的な変化(=非正規労働者の増加、格差社会)でその両立が難しくなり、結婚も難しいものになった。
  • 結婚困難社会からの脱出はできるの?
    欧米は事実婚同性カップルが増えてる。結婚不要社会へと変わった。結婚しなくても子供を産み育てる制度が整うかたちで、結婚不要社会へ進んでいる。
    でも、日本では欧米スタイルは無理。たぶん解決も難しい。
  • 近代社会の矛盾
    個人にとって、「結婚は個人的なもので、するもしないも自由」。
    でも社会全体、国なりとしては、「個人が結婚して次世代を育てることが不可欠」。多く生まれすぎても、少なく生まれすぎてもダメ。
    結婚に限らず、近代社会は、個人の決定と社会(国)の存続が相反してしまう可能性がある状況。これは近代社会の根本的課題。
  • 戦後の高度経済成長期は、近代的結婚の両立が可能だった唯一の期間。