【読書記録】消された一家
またこんな鬱系に手を出してしまった…
事件の詳細はググれば大体出てきて、この本に書いてある内容は大体見たことある感じでした
凄惨すぎて気分が悪くなる事件
結局主犯の松永死刑囚がなんでここまでする人間になったのかは不明でしたね
裁判でも基本、自分の都合のいいように改ざんした供述をぺらぺらと話しただけで、自己分析といった内面には全く触れずに終わったみたいですし
でもこういうサイコパスって、育った環境とかあんまり関係ないのかもしれない
他人を搾取することでしか生きられない、反社会的な人間性なのかも
ふとん販売業で、人間を「管理」する方法の実験を繰り返して学習させてしまったのがまずかったのかも?
きっとこういう人間って結構いるんだろうけど、ひっそりと犯罪を隠ぺいしてのうのうと暮らしているんだろうなとも思う
実際この事件でも、恭子が逃げおおせてなかったら完全犯罪になってたんだろうし
悪魔の手口の一端が見れたというだけでも、自衛のためになったかな?
それにしても読後感は最悪
あとがきで筆者が述べていた、純子への死刑判決はあまりにDV被害者の心理状況を鑑みてなさすぎる、というのには同意
私も「逃げられる機会はあった」とかいう裁判官の言い分は、事件の全容を解明できてないんじゃないかなと思うね
読書感想サイト見てたら、純子は死刑ではなく無期懲役って書いてあって??となったんですが、控訴してそれが認められたっぽいですね