元うつ病アラサーオタク女の記録

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最近読んだ本(フィギュアほど泣けるスポーツはない!他)

 返却期限が迫ってるので(笑)サクサク感想書いていきましょー

フィギュアほど泣けるスポーツはない!

フィギュアほど泣けるスポーツはない!

  • 作者:織田 信成
  • 発売日: 2018/01/25
  • メディア: 単行本
 

 タイトルからして、織田信成視点のフィギュア観戦の楽しみ方を語る本なのかな、と思いきや大分違いました。

何だろうな、半分くらいは織田信成のスケート人生を語って、あとはソチ五輪に出る選手について、浅田真央羽生結弦選手を中心にエールを送るというか、選手の人生を語るというか、そんな感じ。

フィギュアスケートという競技の良さって、選手の人生とか信念みたいなものが4分に凝縮されて表現されるところだと思っているので、ありがたい情報源です(笑)

織田さん、小さい時は親にまさに「やらされて」いたようで、最初はフィギュア嫌いだったんですね。意外です。

選手ってみんなフィギュキチ(釣りキチ的な語感で)だと思ってたので…。

怪我で滑れなくなって、なぜか滑りたがっている自分に気づくというのが面白いです。

嫌いだと思ってて、いざできなくなったらやりたくてたまらくなくなるって、人間って不思議ですねぇ。

あと、織田さんの言うフィギュアへの適性、というやつですか。あれも興味深い。

運動神経が良くても必ずしもフィギュア選手として伸びるわけではない、氷をとらえる才能が必要らしい。これは…ジャンプなど高度なテクニックを要する段階に行った人でないとわからないんでしょうねぇ…。私にはさっぱりわからなかったです(笑)

素人だと運動神経が良いのがいいだろ!と思ってしまうんですが、そうでもないのかな。つまり氷をとらえる才能+運動神経 が最強なのでは??

これは選手Disではないのですが、例えば宮原選手とかは氷をとらえる才能はものすごいものがあると思いますが、どうしても生来の運動神経が劣っているせいでジャンプが…という気がするんですよね。

チェン選手はたぶんもともと運動神経良いタイプだと思う。ジャンパー系の選手はそういう選手多そう。

 

織田さんの、浅田真央さんへの温かい目がお人柄が出てますね。

羽生結弦選手との違いに関しては、もう、わかる!!!!としか言えない。頷きまくり。

羽生選手はフィギュアを極めたい+絶対一位を取る、って人で、浅田真央さんは、フィギュアを極めたい+信念を貫き通す なんですよね。

ダブルアクセル+GOE狙いがあの当時は一番お得()だったわけですよ。勝つだけなら、リスクのあるトリプルアクセルに挑戦しなくてもよかった。でもそれは彼女の極めたいスケートじゃなかったんでしょうね。
私は浅田真央さんのそういう生き方が好きで、ソチのフリーなんかは何度も見返しては感動してます。

 

 

諦めない力 フィギュアスケートから教えられたこと

諦めない力 フィギュアスケートから教えられたこと

  • 作者:佐藤 信夫
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 2冊目は超有名おじいちゃんコーチ佐藤信夫先生の本です。

戦後の貧しい時代から様々な人が苦労して、日本フィギュアが発展していったんだなということがわかります。佐藤信夫コーチの自伝であると同時に日本のフィギュア史でもあるといいますか。

以前に読んだ、ブライアン・オーサーコーチとの指導方針の違いは、同じ一流コーチといえど指導方針の信念の違いを感じますね。

私が感じた印象としては、オーサーコーチは選手の土台はあまりいじらないで、どう点を取っていくかに方向修正するタイプ、佐藤先生はスケーティングから佐藤先生色に染めるというか、どの選手もスケーティングから一からやり直させる、という指導方針。

どっちがいいかはわからないですね。選手のタイプや評価のトレンドに依って変わりそう。でも佐藤先生の教え方は勝つためというよりはフィギュア道(柔道とか剣道的な)を極める敵な方針かなと思いました。